2022.3.19
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PLANTS&PLATES 「はるのおさら」 featuring:深田涼
「はるのおさら」 featuring:深田涼
寒さが和らぎ草木が芽吹く暖かい春の季節がやってきました。
春といえば、春キャベツ、アスパラガス、菜の花、イチゴなど明るい色の食べ物が増え、食卓から春を感じることも多いのではないでしょうか?
そんな暖かい春の食卓にカラフルなプレートが、テーブルを華やかに彩ります。
釉薬の研究が好きだという深田さんの作品は、豊富なカラーラインナップが特徴。どの色も魅力的で器選びを楽しくさせます。プレートは”額縁”や”絵の具”をイメージしており、絵を描くように料理を楽しんでほしいという作家の想いが込められています。
こんなに鮮やかなカラーでも料理を盛り付けてみれば不思議と馴染んでしまう。釉薬の味わいと質感、そして額縁をイメージした縁の茶色が料理との調和を生み出します。
深田涼さんに「おさらのお話」を伺いました。
作品の特徴である「色」について
私が瀬戸という土地を拠点にした理由は、上の世代に高い技術力を持った方が多かったのは勿論ですが、同世代の作家が多くて自分の個性で勝負できる環境があったことが大きいです。
初めて出店したせともの祭で、通りを歩くお客様に、“ここが一番色が目立つから目印になる”と言われ、自分は「釉薬=色」それを強み・作風にしようと思いました。さらに、明るい色のアメリカの陶磁器が好きだったのもあります。
あと釉薬はプログラムで計算して作ったりできる。元々そういう積み重ねる取り組みが好きだし得意だったので、気づいたら色が増えてました。
実際のところ、自分は窯が気持ちよく焼けるところを探しているだけなんですよね。
準備して「よろしく!」という感じ。最後の仕上げは窯がするというか・・・。
先生は3割窯で、7割自分というけれど、自分の感覚では8割窯、2割自分じゃないかと思うほど窯が働いてくれる。色はほとんど窯が作ってくれていると思っている。ありがたいです(笑)
自分はあくまで窯が作りたいものを手伝っているという感覚、特に釉薬はその部分が大きいのでそれが好きですね。
【釉薬とは】
釉薬とは陶磁器の表面を覆う膜のことを指します。
石や灰、金属、砂を原料とする釉薬は焼成するとガラス質やマットな感じに変化します。
これを表面にかけて焼くため陶磁器は吸水性が少なく、傷つきにくく、汚れがつきにくいんです。
顔料や金属を使い色合いもたくさんあるので、装飾としての役割もある陶芸には重要なものです。
釉薬は人によって、作り方、原料の配合、などが異なります。私は、毎回安定して色を出したいので、配合をすべてゼーゲル式という数式にあてはめて原料の成分を計算して、パソコンにデータを保存しています。なので、少し研究者っぽい部分もあります。
フラットプレートは自分が欲しくて作り始めた。
基本的に作品は自分が欲しいものが中心なんです。自分が欲しいものじゃないとお客さんに勧められないし、自分が使わないものを作っても良さを伝えられないので。
フラットプレートは最初自分用に作ってみた時に、料理が映えたのがシリーズ化したきっかけ。
絵を描くように使ってほしいですね。
料理を盛り付ける時間がクリエイティブになるように周りのリムを茶色くして、額縁のように作っているので。
あ、そうはいっても頑張らないで、料理を楽しく良い時間にしてほしいです。
同じ食材だって、プレートの色が変われば、別の料理にみえたりする。
自分の好きな世界を探しに行ける時間を日々の楽しみにして欲しいですね。
最後にPLANT&PLATESのお客様にメッセージを
盛り付けが難しいとか、自分にはそんなおしゃれな料理はできないという意見をよくいただくんですけど、私のプレートは手抜きをして使えるプレートで、それこそおにぎり一個とか食パン一枚を置いても楽しめるように考えて作っています。
ホントに気軽に、頑張らずに、楽しんで使ってもらえたらいいなと思うし、
それで生まれた感想をいつか聞かせてもらえたらすごく嬉しいなと思うので、
ぜひぜひプレートで遊んでみてください。
普段の料理をちょっと盛り付けただけでも、使うお皿が違えば印象はガラッと変わります。
明るく元気の出るカラーリングのお皿は、暖かくなるこれからの季節にぴったり。
深田涼さんのお皿と一緒に春の訪れを楽しんでみませんか?
<<今回ご紹介した深田涼さんのおさら、料理に使用したエディブルフラワーはこちら>>
・深田涼 フラットプレート(S) ¥3,300(税込)
・深田涼 フラットプレート(L) ¥5,500(税込)
・EDIBLOOM ¥4,180(税込)